塩を取るなら、健康のことを考えて天然塩がいいですよね。
そこで、気になるのが伯方の塩。
伯方の塩って天然塩なのでしょうか?
パッケージを見ても、天然塩とは書いてありません。
それどころかメキシコ産と書いてあります。
日本の塩だと思っていたのに、騙された感じ!
天然塩かどうかも怪しく感じてきませんか?
そこで、この記事では伯方の塩が天然塩なのか、そうではないのか説明させていただきます。
この記事を読めば、伯方の塩や、その他の塩も天然塩かどうか見分けれるようになりますよ。
伯方の塩って天然塩?精製塩?
さっそくですが、伯方の塩は天然塩ではありません。
精製塩でもありません。
答えは、再製加工塩です。
再製加工塩とは、「天日海塩」に「にがり」を後から追加して作られた塩です。
伯方の塩の原材料を見ると次のように書かれています
原材料名
- 天日海塩
- 海水
海水が「にがり」にあたります。
ですから、再製加工塩なのです。
ただ、通常の再製加工塩は天日海塩に粗製海水塩化マグネシウムを入れて作ります。
これって体に悪そうですよね。
いっぽう、伯方の塩は再製加工塩とはいえ自然のものを使っているので、体に優しい塩なのです。
天然塩とは?
では天然塩とは何でしょうか?
その名の通り天然の塩です。
- 海塩
- 岩塩
- 湖塩
以上が天然塩ですが、
熱を加えていないということから、
天日海塩も天然塩と言えます。
天日海塩とは、海水のみを使って塩田で作られる塩です。
加熱処理を行わず、日光や風などの自然の力で乾燥させて作られた塩です。
伯方の塩はメキシコ産?
伯方の塩のパッケージを見ると
天日塩(メキシコまたはオーストラリア)
と書かれています。
これは、メキシコやオーストラリアの塩田で作られた、
天然塩(天日塩)を使っているということです。
じゃあ伯方の塩はメキシコ産なの?と思われるでしょうが、違います。
伯方の塩は、まずメキシコ産の天日塩を輸入します。
そして工場で一度、海水につけて溶かし、砂や汚れを洗い流します。
そして加熱処理して再び塩にします。
つまり製造は日本ということです。
例えるなら、海外の小麦粉を使ってパンを作っても国産ですよね?
それと同じです。
瀬戸のほんじおは天然塩?
「伯方の塩」とともに有名な「瀬戸のほんじお」
こちらは天然塩なのでしょうか?
それとも再製加工塩?
答えは、極めて精製塩に近い再製加工塩です。
「瀬戸のほんじお」は精製した塩にミネラルを添加しています。
成分表だけ見ると、ミネラルを多く含んでいますので、一見、天然塩?と思われがちですが、
工程を見ると
工程
- イオン膜
- 立釜
- 高温焼成
と書いてあります。
イオン膜と書いてあれば、間違いなく塩を精製しています。
ですから「瀬戸のほんじお」は精製塩!と言いたいですが
再製加工塩です。
では精製塩とは何でしょう?
精製塩ってなに?
精製塩って何でしょう?
精製塩とは、電気分解によって塩化ナトリウムを99%以上含んだ塩のことです。
「瀬戸のほんじお」は塩化ナトリウムが90%です。
ですから、「瀬戸のほんじお」は極めて精製塩に近い再製加工塩なのです。
そこで精製塩の作り方をザックリ説明しましょう。
- まず海水をイオン膜で電気分解します。
- 電気分解された塩は塩化ナトリウムとミネラルに分かれます。
- その塩化ナトリウムだけを集めたものが精製塩なのです。
塩のパッケージで
工程:イオン膜
と書いてあれば、精製しています。
その上で、成分表に100gあたり塩化ナトリウムが99g
と、書いてあれば、「精製塩」確定です。
たまに、塩化ナトリウムが99%以上の天然塩もあります。
塩化ナトリウムが90%でもイオン膜を使っている塩もあります。
ですから、
- 工程:イオン膜
- 成分:塩化ナトリウム99%
以上2つをセットで見てください。
塩化ナトリウムが99%以上ある天然塩はたくさんあります。岩塩、湖塩など。成分だけを見て、精製塩と判断しないように気をつけましょう。
では、99%以上塩化ナトリウムが入った商品はこちらです。
- 食卓塩 99%以上
- 精製塩 99.5%
以上2つはとても有名ですね。
塩化ナトリウム計算式
しかし、パッケージには塩化ナトリウムの量が書いていないことも。
そこで塩化ナトリウム計算式をご紹介します。
ナトリウム〇〇g×2.54=塩化ナトリウムの量
「伯方の塩」の塩化ナトリウムの量を計算するなら
- ナトリウム 37.5g×2.54=95.25g
- 答え 塩化ナトリウム 95.25g
伯方の塩は、100gあたり塩化ナトリウムが95.25g入っていることになります。
「伯方の塩」の成分表を見ると書かれているので、この計算式は間違っていないですね。
- 塩化ナトリウム 95.2g
- ナトリウム 37.5g
- マグネシウム 100〜200mg
- カルシウム 50〜200mg
- カリウム 50mg
天然塩の見分け方を教えて!
天然塩の見分け方を紹介します。
イオン膜
それは、ズバリ、イオン膜を使ったか使ってないかを見たらわかります。
塩のパッケージで
工程:イオン膜
と書いてあれば天然塩ではありません。
なぜなら、電気分解しているからです。
電気分解した塩は、塩化ナトリウムが多くなってしまうので、
天然とは言えないですよね。
まとめ
今回は伯方の塩は天然塩?それとも精製塩?について解説させていただきました。
天然塩
- 加熱処理していない、太陽の熱や風で乾燥させた塩。
精製塩
- 電気分解によって塩化ナトリウムを99%以上含んだ塩。
再製加工塩
- 天日塩を日本の海水で溶かして加熱処理して再び結晶化した塩。
塩化ナトリウム計算式
- ナトリウム〇〇g×2.54=塩化ナトリウムの量
天然塩の見わけ方
- イオン膜を使っていない
塩のパッケージには、成分や原材料、工程が書いてありますので、一度じっくり読んでみることをおすすめします。
意外と新しい気づきがあったりして面白いですよ。