ベーコンって生で食べれるのか気になりますよね。
見た目はハムとそんなに変わらないのに、なぜか「ハムはそのままで」「ベーコンは焼いて」食べますよね。
でも実は、ベーコンもそのまま(生)で食べられるんですよ。
なぜならベーコンは、加熱処理をしているからです。
実際に、パッケージをよく見ると
- 加熱食肉製品とか、
- そのまま食べられます
など、書かれています。
ですからベーコンはそのまま(生)で食べることができます。
しかし、注意しなけれはいけないことがあります。
それは、生で食べてはいけないベーコンがあるんです。
もしも、生でベーコンを食べてしまったら、腹痛どころか、食中毒になる恐れがあり大変危険です。
そうならないためにも、この記事では、ベーコン を生で食べる前に注意すること
を解説させていただきます。
この記事を読めば
- 生で食べてはいけないベーコン
- そのまま食べてもいいベーコン
がわかるようになるので、
- 調理の手間
- 洗い物の手間
が、はぶけて忙しい朝も時間に余裕が生まれますよ。
ぜひ正しい知識を知り安全にベーコンを食べましょう。
ベーコンを生で食べる前に注意すること
ベーコンを生で食べる前に注意することがあります。
それは、どこで作られたベーコンか?です。
ベーコンは、大きく分けて3つ、
- 外国産のベーコン
- 国産ベーコン
- 自家製ベーコン
があります。
その中でも生で食べてはダメなのは
- 外国産ベーコン
- 自家製ベーコン
です。
逆にそのまま食べれるのが「国産ベーコン」です。
それでは、それぞれ詳しく解説していきましょう。
生で食べてはいけないベーコン
- 外国産ベーコン
- 自家製ベーコン
外国産ベーコン
外国産のベーコンを生で食べてはいけません。
なぜなら外国産のベーコンはどのように製造されたか分からないからです。
通常、国産のベーコンは製造工程で加熱殺菌します。
これは、国が定めた食品衛生法によるものです。
これによりサルモネア菌や黄色ブドウ球菌の数を大幅に減らし、食中毒などのリスクを減らす効果があります。
ですが外国産のベーコンは、どのように製造されているのか分かりません。
だから、生なのか生でないのかも分からないのです。
ですから、外国産のベーコンを食べるときは、そのまま食べてはいけません。
必ず火を通しましょう。
なお、アメリカ人は日本のベーコンがハムみたいで物足りないとよく言います。
それは、日本のベーコンは火が通っており、ハムのようだからです。
アメリカでは、ベーコンをカリカリに焼いて食べるのが常識。
つまり、ベーコンが生だからしっかり焼く必要があるのです。
ですから、アメリカ産のベーコンは必ず火を通してください。
自家製ベーコン
自家製のベーコンも食べる前に火を通してください。
なぜなら、火の通りが甘い可能性があるからです。
これは、ベーコンがレシピ通りに作れないからなんです。
どう言うことかと言うと、
例えば、肉によっても
- 肉の大きさ
- 赤身と脂身のバランス
- 肉質 部位
の違いがあり、さらに
- 温度
- 湿度
- 燻製器の大きさ
の環境の違いでも仕上がりは変わります。
これらの条件がレシピとすべて同じなんてことはまずないです。
つまり、不確定要素が多いためまったく同じベーコンは作れないんです。
ですから、火の通りが甘かったり、逆に火が通り過ぎてしまったり。
これを避けるために、ベーコンの中心の温度を測って火の通りを確認するのですが、もし温度を測らない場合は、必ず火を通してから食べてください。
なお、肉の中心温度は、63度を30分以上キープすることで、菌を死滅させることができます。
そのためには、燻製器の室内を75度以上に保って温燻すると良いでしょう。
そのまま食べてもいいベーコン
国産ベーコン
国産のベーコンはそのまま食べられます。
なぜなら、必ず加熱処理しているからです。
日本でベーコンを製造して販売するには必ず国が定めた基準で加熱することが義務付けられています。
そして、加熱した商品は、「加熱食肉製品」とラベルに記入することも義務付けられているので、生でないことが一目でわかるようになっています。
ですから、国産のベーコンはそのまま食べることができるのです。
実際に日本のハムメーカー4社
のホームページを調べて見ても、「そのまま食べられます」と書かれています。
わざわざ焼かなくてもいいので、忙しい朝には、「調理の手間」「洗い物の手間」がはぶけるのが嬉しいですね。
生ベーコンって何?
生ベーコンとはパンチェッタのことです。
パンチェッタとは、豚肉を塩漬けしたもの。
パンチェッタとベーコンとの違いは、以下の通り。
- ベーコンは燻製する
- パンチェッタは燻製しない
つまりパンチェッタは非加熱(生)。
しかし、パンチェッタは生で食べられます。
なぜならパンチェッタは、なま肉を長期間、塩漬けにして乾燥熟成させることで菌を死滅させているからです。
このような食肉品のパッケージには次のようなことが記入されています。
非加熱食肉製品
これは、国が定めた細かい基準をクリアした安全な食品である証拠。
実際に、黄色ブドウ球菌やサルモネラ菌の数は加熱食肉製品とほとんど変わりがありません。
加熱食肉製品 | 非加熱食肉製品 | |
E.coli | 陰性 | 検体1gにつき100以下 |
黄色ブドウ球菌 | 検体1gにつき1000以下 | 検体1gにつき1000以下 |
サルモネラ属菌 | 陰性 | 陰性 |
ですから、非加熱食肉製品と書かれたパンチェッタはそのまま(生)で食べることができます。
一見、火を通していないから、生では食べられないようで実は食べられるんです。
その証拠に生ハムも非加熱食肉製品です。
生ハムってそのまま食べますよね。
つまり「非加熱食肉製品」と表示されている商品はそのまま食べることができます。
ということは、国内で製造されている「加熱食肉製品」「非加熱食肉製品」はどちらにしてもそのまま食べることができるのです。
ベーコンをそのまま食べるリスク
ベーコンは豚バラ肉を燻製したもの。
そのため脂身がとても多いです。
たとえ、そのまま食べれるベーコンでも脂身が消化不良を起こし胸焼けや胃もたれを起こすことも。
少量なら問題ありませんが、たくさん食べるのなら、フライパンでカリカリに焼いて脂身を落としてから食べることをお勧めします。
まとめ
『ベーコンを生で食べる前に注意すること』を書かせていただきました。
まとめると、生で食べてはいけないベーコンは
- 外国産のベーコン
- 自家製ベーコン
逆に、そのままでも食べていいベーコンは
- 国産ベーコン
です。
外国産のベーコンや自家製のベーコンは食中毒になる恐れもあるので必ず火を通してくださいね。
ところで、ベーコンってなんで焼かないといけないって思われてきたのでしょうか?
実際に私の周りでも、
「ベーコンって焼いて食べるものじゃないの?」
「生なんて無理でしょ?」
という人ばかり。
これって「ベーコンはカリカリに焼いて食べるもの」という映画やドラマなんかの影響なのでしょうか?
もしくは、過去にベーコンを生で食べて腹痛や食中毒になった人がニュース、もしくは身近な人でいたのでしょうか?
もしも、知っている方がおられましたらぜひコメントをいただけると嬉しいです。
今回は「ベーコンって生で食べれるの?食べる前に注意すること!」について書かせていただきました。
最後までありがとうございました。