服に付いた木工用ボンド、しっかり拭き取ったつもりでも後で見たらシミになっていた!なんてことはないでしょうか?
シミになってしまったら洗濯しても取れないんですよ!
なぜなら木工用ボンドは水に溶けないからです。
ですから、木工用ボンドが服についたときは、最初の洗い方が重要なんです。
じゃあ、シミになった汚れは、もう取れないの?
そんなことはありませんよ。
木工用ボンドの性質を知れば、誰でも簡単に汚れを落とすことができるんです。
ここでは、木工用ボンドが服ついた時の、『シミにならない洗い方』と『シミになった時の洗い方』を木工用ボンドの性質と合わせて紹介させていただきます。
木工用ボンドが服についてしまったら
木工用ボンドが服についてしまったら、最初の洗い方が大切です。
最初にしっかりと汚れを落としきらないとシミになってしまいます。
そこで、この記事では服についた木工用ボンドが『シミにならない洗い方』『シミになった時の洗い方』をそれぞれ手順を紹介したいと思います。
シミにならない洗い方
【洗い方の手順】
- 塗れた布で拭き取る
- 40度のお湯に5分つける
- 石鹸で洗う
- 歯ブラシでこする
- すすぎ
- 洗濯
木工用ボンドが服についたら、濡れた布で拭き取ってください。
次に40度のぬるま湯に5分ほどつけおきします。
そして石鹸で汚れを洗います。
次に歯ブラシでブラッシングして汚れを取り除きましょう。
後はすすいで、洗濯して完了です。
木工用ボンドが服についたときは、最初の洗い方が重要で、汚れを残してしまうと、固まってシミになってしまいます。
ですから、しっかり落としてくださいね。
また、木工用ボンドは完全に乾くまで1日はかかりますので、子供が汚して帰ってきた時は、その日のうちに洗いましょう。
もしも木工用ボンドが固まってしまったら
【固まった時の手順】
- 40度のお湯に20分つける
- 石鹸で洗う
- 歯ブラシでこすり洗い
- すすぐ
- 洗濯
固まった木工用ボンドをまずは柔らかくしなければいけません。
40度のぬるま湯に20分ほどつけ置きします。
次にふやけたボンドを爪でこそげ落とし、石鹸で洗います。
最後に歯ブラシでブラッシングしたら、すすいで洗濯して終了です。
シミになった時の洗い方
【洗い方の手順】
- 油と水を交互に塗る
- 石鹸で洗う
- 歯ブラシでこする
- すすぐ
- 洗濯
シミになったところに油を塗り込みます。
そして歯ブラシでブラッシングしたら水を垂らし、再びブラッシング。これを2、3度繰り返してください。
最後に石鹸んで洗い、すすいで洗濯です。
有機溶剤でシミを落とす
【手順】
- 有機溶剤を染み込ませた布で叩く
- 石鹸でもみ洗い
- すすぎ
- 洗濯
有機溶剤を染み込ませた布で叩いで落とします。この時、こすったりすると生地が傷んだり、シミが広がったりするので気をつけてください。
最後に石鹸で洗いをしてすすぎ、洗濯をして終了です。
木工用ボンドは油に溶けるので、ベンジンやアセトンなどの油汚れに使われる有機溶剤が有効です。
ただし、生地によっては使えないものもあるので、服のタグを確認してください。
チューインガムと木工用ボンドは成分が一緒!?
実はチューインガムと木工用ボンドって成分が一緒って知っていました?
どちらにも酢酸ビニルが入っています。
では酢酸ビニルって何なんでしょう?
酢酸ビニルとは
例えば、チューインガムとチョコレートを一緒に食べて、チューインガムが溶けてしまった!なんて経験はないでしょうか?
これはチョコレートの油分がチューインガムの酢酸ビニルを溶かしてしまったからなんです。
つまり酢酸ビニルは油に溶けやすいんです。
ということは、木工用ボンドに油を塗れば溶けるってことですよね。
このように酢酸ビニルには他にも次の特徴があります。
- 30度以上のお湯で柔らかくなる
この特徴を生かして、チューインガムは作られています。
チューインガムは初めは硬いですが、噛むと次第に柔らかくなってきますよね。
これは、30度以上の水分(体温の唾液)が酢酸ビニルを柔らかくしているからなんです。
ということは、固まった木工用ボンドはお湯で柔らかくなるということですよね。
つまり、30度以上のお湯で木工用ボンドを柔らかくして、こそげ落としたら、シミに油を塗ってこすれば綺麗になります。
まとめ
服に付いた木工用ボンド汚れが『シミにならない洗い方』と『シミになった時の洗い方』を紹介させていただきました。
【シミにならない洗い方】
- 濡れた布で拭き取る
- 40度のお湯に5分つける
- 石鹸で洗う
- 歯ブラシでこする
- すすぎ
- 洗濯
【シミになった時の洗い方】
- 油と水を交互に塗る
- 石鹸で洗う
- 歯ブラシでこする
- すすぐ
- 洗濯
我が家には4歳になる娘がいまして、保育園の園服に木工用ボンドをべっとりつけて帰ってきたんです。
一応は拭いたものの結局、洗濯してもとれませんでした。
そこで、いろいろ調べてみると油に溶けやすいことがわかり、試してみたところ大正解。
以来、このやり方で汚れを落としています。
今回は服に付いた木工用ボンド汚れの『シミにならない洗い方』と『シミになった時の洗い方』を紹介させていただきました。